●白玉米(shiratama-mai)
それは、かつて日向の国で栽培されていたお米で、江戸嘉永年間の1849年、福岡の民間人「弥作」という者がそれを持ち帰ったという記録のみ残っているお米です。旧幕時には九州一円で栽培され大粒上質米として酒米にも使われていましたが、丈が高いなどの栽培リスクから昭和期には姿を消してしまいました。
その「白玉米復活」への願いを強めたのが白玉米のルーツの地、かつての日向の国・鹿児島県曽於市財部町で酒小売業を営む前畑浩一さんでした。
--平成7年--
前畑さんは154年以上栽培されなかった幻の米「白玉」の種もみ7gを農水省の研究所から入手。同氏の思いに賛同した地元の役場や農家・有機産業グループの支えにより数年の歳月を経て白玉米はよみがえり、幻の米「白玉米」が復活したのです。
--平成12年--
その復活させた「白玉米」を使用し、その取り組みを世に問う焼酎「侍士の門」(醸造元・曽於郡大崎町「太久保酒造」)が誕生。
そして、前畑さんの心には「福岡の蔵元でこそ、白玉米で日本酒を造るべきではないか」という想いが沸々とわいてきたそうです。
福岡県の弥作という人が持ち帰り九州一円で栽培されるようになった「白玉米」。宮崎・鹿児島に続く、もう一つのルーツは福岡にある。日本酒の銘醸地である福岡・その土地で、白玉米での日本酒造りに挑む意義は大きい、と。そんな熱い想いの投げかけを戴いたのが、光栄にも私共、若波酒造だったのです。
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初めてのお米で全国初の日本酒を造る・・・ 試行錯誤を重ね、胃のキリキリする想いを重ねた日々。お酒にならず、全国の特約店様の前で土下座をする夢を見た日もありました。
そして、満を持した --2008年秋--
白玉米を掛米に使った
全国初の日本酒「侍士の門」が発売されることとなったのです。
全国93店舗の特約店様のみでお取り扱い頂く、初年度2550本限定のお酒。発売と同時に蔵出し分全てが完売となりました。お近くの特約店様はこちらよりお問い合わせ下さいませ。→
sake@wakanami.jpこの多くのストーリーを秘めた「白玉米」のお酒。とてもラベルだけではお伝えしきれないと、この度、新聞風の包装紙を作製し、1本1本丁寧にお包みし皆様の元へお届け致します。そしてそれは、日本酒は光に弱くデリケートという特性を知ってもらいたいという想いからでもあります。
ちょっと肌寒くなったこんな夜は、「侍士の門新聞」傍らに、幻のお米でできた全国唯一の日本酒で一献。いかがでしょうか。