2007年10月24日

製造年月

今日は「お酒の学校」にて授業を担当してきました。
緊張しました〜。朝から喉がカラカラです・・・

今日の講義内容は「ラベルの読み方」。「見る」ではなく、そこから多くのことを「読みとる」のがテーマです。

日本酒のラベルには必ず記載しなければならない項目があります。

酒類の種類(清酒)・製造者・製造場所・アルコール度数・原材料・精米歩合(特定名称酒の場合のみ)・容量・PL表示(お酒は20歳になってから)、そして、製造年月です。

この「製造年月」。世間を騒がせている食品の表示問題ということもあって、かなり慎重に説明せねばなりません。

冬に仕込まれた清酒は春先に新酒として絞られます。そして「貯蔵」を経て皆様の元へと届きます。
一般的に清酒は「搾り」の工程を経ると完成と思われがちですが、この「貯蔵」も清酒製造の大切な工程のひとつ。そこがポイントなのです。

清酒は歳月と共に様々な味の変化をみせてくれます。
蔵元は利き酒を繰り返し、一定期間貯蔵させた清酒を最も最適なタイミングで出荷します。どのくらい貯蔵期間を持たせるか、そこにも各蔵の考えが反映されている訳です。
そして、そうやって貯蔵して瓶詰された日、商品化された日を原則として「製造年月」として記載することになっています。

つまりは、「2007年11月」という表記があれば、「春先に搾られ11月まで蔵で貯蔵されたお酒なんだな」ということが読みとれます。

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ちなみに、アルコール類には賞味期限はありません(もちろんきちんとした品質管理が前提です)。
一般的にアルコールを含有するものは、雑菌等の微生物が混入・繁殖できるものではなく、食品としての安全性に問題がないとの判断から品質保持期限(JAS法では賞味期限)の表示は義務付けられていません。

世界のアルコール類を見てみても、「賞味期限」や「製造年月」を記載されているものはほとんどないんですよ。
しかし、清酒業界は「清酒は一定期間貯蔵した後の風味を味わって戴くもの」という考えから、自主的に「製造年月」を記載することになったという経緯があります。

新酒ができてどれくらいの歳月、蔵で貯蔵されたお酒なのか。
新酒の荒々しさがどのくらいまろやかになったお酒なのか。
そういったことを「ラベルで読む」楽しみ方もできますね☆
posted by 若波酒造 at 23:09| Comment(0) | お酒の学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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